人はほめられれば心を開きます。会話では心の交流が大切なのですが、その場合、相手をほめることが最も大きな効果を発揮します。
ほめた時には、相手は謙遜して「いえ、いえ」といった程度の反応でも、心の中ではすばらしい対話が始まっているのです。例えば相手の人が素敵な洋服でキメている時の内心では、「どう見て!素敵でしょう」とあなたに語りかけているのです。

もしあなたがその人の洋服には目もくれず別のことを話し出したら、その人は内心でつまらない感情を抱くでしょう。
ほめるというのは相手の内心で語りかけている無言の言葉と対話をするということでもあるのです。よそのお宅を訪問した時などでも、その家の庭の手入れがよく行き届いていたならば、その家の人は「どう、きれいな庭でしょう。見てやってください」と心の中で語りかけているのです。
家の中にきれいに花を飾っている人は、人にその花をほめてもらいたいものなのです。相手が期待し、喜ぶ話から会話が始まれば、まちがいなく相手は心を開きます。
相手の良い点を認めてほめるということは、こちらの心も素晴しいということでもあります。こちらの心にゆとりが無いと相手の素晴しいところや美点には気がつきません。それに自分の心が狭いと、相手の素晴しさや美点を認めたくないのです。
それを認めると自分が負けたような気がするからです。
会話の中でそれとなく相手をほめるというのにも、慣れが必要です。歯の浮いたようなほめ言葉にならないように、それとなく練習しましょう。