心 と 環 境 2

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レッスン 6希望は人生を拓きます
私たちの人生にとって希望ほど大切なものないように思えます。
希望を失った人は元気をなくしますし、明るさも消えます。希望のない状態をお先真っ暗と言って、中には自殺する人もいます。目で見る世界は、太陽もまぶしいし、緑もあざやかで明るさに満ちてるのに、希望を失った人は心が真っ暗なのでしょう。


今、どんな状態にあっても、希望さえあればいつか道は拓けます。
希望のない状態というのは、動かしがたい現実だからどうしようもないんだと思えるかも知れませんが、そういう状態は自分の心が捉えている一面に過ぎないのではないでしょうか。心が塞がれば、自分をとりまく環境もふさがります。
ですから絶望の淵に立ち、心がふさがりそうな時には、心に灯す明るさが必要ですね。明るさは笑いや感謝からきます。心の向きを変えて、今迄と違った方向で生きることも必要かもしれません。


家庭での希望や明るさの基は妻であり母であると言われています。
夫が行き詰まって打ち沈んでいる時、妻の明るく励ます言葉がどれだけ夫を勇気づけることか。 妻が一緒になってふさぎこむと最悪です。子どもにとっても、母がどんな時にも明るく希望をもっている姿は、どんなにか安心と勇気を与えられることでしょう。
どんな状況におかれていても、明るさや感謝を失わなければ道は開けると言われています。
暗さと絶望は心を腐らせます。やがて自分をとりまく環境もさらに悪化します。 昔から「笑う門には福来る」といいます。


明るさと感謝は道を開き、希望は人生を拓きます

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レッスン 7怒りは破壊のエネルギー
私たちの人生になにが悪い結果をもたらすかと言えば、それは【心の法則】を知らないことだと言えます。
自分の出した言葉や思い行いが、自分の人生に結果として現われるということを知らないから、平気で悪果の種を蒔いているのです。
もっとも、私なども知っていながら悪しき言葉や想念を使ってもいるのです。それは言葉や想念は習慣性を持ちますから、なかなかいっぺんには改まらないのです。でもこの【心の法則】を知っている人と知らない人とでは決定的に違います。悪しき言葉・想念・行いは悪しき結果をもたらすということを、 自分の体験から直感的に把握している人は、悪しきと思えることや言葉を少しでも抑えて表現しますから、大きなやけどはしないですみます。


想念はエネルギーです。想念はその思いにしたがって具象化します。
想念の中でも強いエネルギーを持つのは感情です。それだけ感情を持った想念は、 自分の人生上に確実に姿を現します。
私の知っているある男性は、仕事上のトラブルからある会社に非常な怒りを持っていました。電話でその会社の担当者に「殺してやるから待ってろ!」と怒鳴っていた位です。それから数ヵ月後、その男性のお姉さんから私に、「弟は高速自動車道の側壁に激突して死にました」 と電話があったのです。


これは怒りの感情のもたらす結果です。殺したいほどの怒りの感情は、人を殺すか自分を殺すかになります。殺さないまでもどちらかを傷つけることになります。その怒りの感情の中身やその人の性格により、直接殺したり、傷つけたりの現われはなくても、相手や自分の心を傷つけたりします。 自傷行為なども心の内部に溜めた怒りの具象化ではないでしょうか。


怒りは壊したいという思いを秘めていますから、破壊のエネルギーでもあるわけです。
いつのまにか自分の思いとは反対に大切な人間関係までも壊します。
特に幼い頃からの怒りを心の底に抱えている人は、よくよく気をつけないと幸せからかけ離れた人生をおくることになります。
悦びの体験や時間を多く持ったり、許しの思いを拡げたりして、怒りの思いを小さくすることが大切です

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レッスン 8陽気は創造のエネルギー
人生の良きことは陽気によってもたらされます。陰気も陽気もその場の結果としては目に見えないのですが、陽気はとても大切な働きをしています。
仕事ひとつするにしても、楽しくやるのとそうでないのとでは大きな開きがあります。 「ああ、きょうはこれだけ仕事が進んだ」と思うときの喜びは格別です。この喜びがさらに次の仕事へと意欲をかりたてます。


こうした陽気の働きは意欲を高め、能率をあげるだけではなしに、仕事や勉強の中身まで高めてくれます。 陽気は生き生きとした動作や言葉を創り出しますから、ズンズン人を伸ばします。
生き生きしないものは、枯れかかった植木のように芽が出ません。受験のために勉強をするにしても、イヤイヤながら勉強するのと、明るくするのとでは結果が違ってきます。


「憂い顔の奥さんを持つな、一生出世せぬ」という諺があります。陰気くさい顔をしていますと、あまり人が近寄りませんし、夫まで出世をさせないと言われています。
陰気はあらゆることにマイナスの作用をしますが、陽気は人を生かし、自分を生かすプラスの作用をします。 陽気ですと人間関係にも余計な摩擦は起きません。
そして陽気は成長のエネルギーですから、物を成就させたり、よきアイデァを生み出したりします。


私は若いころ母から「お前は苦虫をかみつぶしたような顔をしている」と言われたものでした。
朗らかに楽しく微笑するようにすれば、陰気くさい顔も変わってきます。
"陽気のエネルギーを取り込む" これが人生好転の鍵です

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レッスン 9善き行いで人に不快を与えるのは
私たちは人に親切にしたつもりでいたのに、余計なおせっかいだと怒られたりすることがあります。怒られないまでも不愉快な思いをさせていることもあるでしょう。相手の度量の小さい性のこともあるのでしょうが、私たちの思いの至らなさが多くの原因でしょう。
また、いたわりの言葉で相手を傷つけていることもあります。


ある身障者のお子さんを毎日車椅子で学校へ送り迎えしているお母さんに、出会う人たちが「大変ですね」と声をかけるそうです。声をかける人はいたわりの心のつもりでしょうが、そのお母さんは、自分は大変とも思ってないのに、 その言葉で子どもが「自分は母に大変な負担をかけているんだ」と思うようになるのがとても心配だと言われているのを耳にしたことがあります。


私もまだ子どもが幼い頃、家族でちょっとした山へハイキングに行ったことがあるのですが、 上から降りてきた白髪の女性に女房が「大丈夫ですか」と声をかけたところ「うるさいわね」と言い返されたことがありました。その時は腹が立ちましたが、その女性にすれば、もしかしてまだ若いのに、白髪で年寄り扱いされたので不快になったのかも知れませんし、あるいはベテランのハイカーなのに 素人からいたわられて腹が立ったのかも知れません。


こうした良き行いやいたわりの言葉で相手を傷つけたり、不快にさせたりするのは何故でしょうか。
それは私たちの心に深い思いが足りないからでしょう。どこかに親切にする側、される側、いたわる側、いたわられる側という差別意識があるかも知れません。 自分の心の位置に問題があるのです。自分を相手より優位な側において、親切にしたりいたわりの言葉を使うことに問題があります。ひょっとしたら相手をいたわることで、自分に優越感を感じていたりすることがあるやも知れません。
人はあわれみや見下しを受けることを最も嫌います。差別を敏感に感じ取ります。 人を観る自分の心の姿勢をよくよく正すことを心がける必要がありそうですね。

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レッスン 10プールの中のメガネ
以前、私は自分のメガネがプールの水中の中ほどにある夢を見たことがあります。その夢のなかで『多即一』という文字が出てきました。
当時、私は仕事先のお得意さんと仕事上の意見の相違をかかえていました。 私たちは仕事上に限らずそれぞれ自分の意見をもち、人と意見の相違を起します。これがこじれると、時にはトラブルにまで発展します。人間関係のトラブルのかなりの部分はこの意見の相違にありますでしょう。
私たちはそれぞれ自分の人生を生き、生き方考え方が皆ちがいます。人間関係や社会関係の難しさはこのそれぞれ違う考え方をしていることにあります。みな同じ考え方や意見ならば、国際紛争だって、戦争だって起きないでしょう。


夢の中のメガネは自分の見方、つまり自分の考え方や意見を象徴しています。普段の私たちはこのメガネの内側からメガネを通して見ています。そうして個々別々の意見や考え方の存在を認めています。自分と他がそれぞれ別々なのです。
プールの中でメガネを通して見ると、メガネの働きをしません。メガネを通して見ても見なくても同じに見えます。つまり自と他の区別がつかないのです。


自分の意見も所詮は一つの世界(プールがその象徴)の中の一部分であり、 他の人の意見も自分の中の一つの意見なのだということを表しているように思えるのです。私たちが人生を生きているこうした自と他が別々に見える世界を小世界としますと、心の中には自と他が渾然一体となっている本然世界もあるということを表しているように思えます。
私流に考えますと、それぞれの個は大いなる一つに収斂されるものだというのが『多即一』の意味だろうと思います。『一即多』という言葉もありますが、これは大いなる一つがまた個として現われているということではないでしょうか。


人がこの "自分と他人とは本来、渾然一体である" という本然世界の観念でもって、人生を生きるとき、私たちの人間関係や社会関係はもっと楽なものになっていきますでしょう。

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